2011年12月10日土曜日

陸前高田災害FM開局しました!

長い準備期間を経て、ようやくですが、陸前高田災害FMが本日12月10日開局となりました。

これは全て、多くの方のご支援があったからこそです。
ご支援くださった団体、個人、市民の皆様、本当にありがとうございました。

電波を送信する中継器が日本国内で入手することが困難だったために時間がかかってしまいました。
イタリアやアメリカでの交渉、機材入手、設置などをしていただいた認定NPO法人「BHNテレコム支援連絡協議会」様、中でも野村さんのご尽力がなければ開局はできなかったと思います。
この場を借りて、深く感謝申し上げます。

高田局が立ち上がるまで高田の情報を放送をしてくださったおおふなとさいがいFM、大船渡市役所の皆さんにも感謝申し上げます。

さて、開局当日ですが、放送直前まで作業が続きました。
市長をはじめ来賓の方が来て、開局式がプレハブスタジオの外で開かれていたものの、放送スタッフは全員ギリギリの作業で、開局式には参加できず、スタジオ内で作業や確認などをしていました。

本当は皆さんに放送スタッフが一人一人感謝を述べなくてはならないところを本当に失礼しました…。
できることなら、皆さんと直接お話をしたかったです。

開局と同時にステーションIDが流れ、パーソナリティ菊池の挨拶、戸羽太・陸前高田市長とFM運営代表のAidTAKATA村上清との対談などがあり、一山超えたところで、行政番組などをお伝えする「情報every・陸前高田」へと続きました。
さあ、ここからが大変でした。時間がなく、細かな打ち合わせを行ってない中、あとは流れでやるだけと、パーソナリティに任せ、なんとか進行しました。

番組中には、震度3の地震があり、すかさずパーソナリティ阿部が地震原稿を読むことになりました。
まさか開局当日に大きめの地震が来るとは…。初日から災害FMの洗礼ですね。震災直後であれば、これが毎日のように続き、他の町の災害FMさんは大変だったでしょう。
1分以内で震源速報システムからの地震速報を入れましたので、テレビよりも早かったはずです。

その後、「速報が早かった!」と市民の方から電話もいただきました。
個人的には、「よくボクらの放送を聞いてましたね!」と逆にお礼を言いたかったです。ありがとうございました。

スタッフのミスもたくさんあったのですが、なんとか初日を終えました。

当日オンエアした「おいで木炭まつり中継(55分の収録番組)」を聞いた矢作町おいでの方から「感動した!」とお電話いただき、思わず涙し、電話口でモゴモゴとなってしまいました…。地元の方にそう言っていただけて本当にうれしかったです。
ボクらが10月30日に初めて作った番組であり、あの番組には本当にいろいろな思いがあるだけに、おいで(生出)、そして陸前高田に対するボクらの愛をこめたつもりでしたから…。


ということで、放送後のスタジオ内です。
ひっちゃかめっちゃかでしたが、片付けましたので(苦笑)。

椅子も全部バラバラ、プレハブ内の残響を防ぐためのカーテンも持ち寄りでバラバラ…
支援でいただいた機材だけがキレイです!

陸前高田災害FMは、既存の放送局の制作支援を受けておらず、高田市民のスタッフのみによって送り出されています。
5~6人程度の少ない人数で全てのコンテンツを制作しています。しかも、各個人の仕事との両立で深夜まで頑張って制作しています。ですので、お手伝いをしてくださる方も募集中です。

ようやく誕生した災害FMですが、陸前高田の皆さんのためになるように頑張って情報をお伝えしていきますので、あたたかく見守っていただければと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


ディレクター:ISSE